実はChibiBel活用の模索の中で、髪の毛が難題として立ちはだかっています。
髪型を変えるのがこれほど大変だったとは。
一応、ポリゴンで作ってボーンを仕込むのが基本だろうと思いますが、それとは別にPoserのヘアールームを試したところ、おおはまり。
普通にやると地肌がよく見えて、「髪の薄いオヤジ頭の少女」になってしまいます。そういう画像を何枚もレンダリングしましたが、あまりに可哀想なので掲載は割愛。
試行錯誤の上、何とか見られる髪を作ることができたのでメモっておきます。
要点 §
最初に要点を書くと以下のようになります。
- カツラのベースのメッシュを細かくする (オリジナルから細分化を2回行い4倍密度でやった)
- ヘアールームの「長さコントロール」のプルダウンの値を大きくしない (せいぜい0.00050ぐらい)
1つ目は髪を増やすための方策です。
2つ目は地肌を見えにくくする方策です。
以下説明します。
地肌が見えることへの対策 §
見えてしまう地肌への対策は以下のようなものが考えられます。
- ヘアー密度を上げる
- 根本、毛先の幅を上げる
- マテリアルの「影を不透明」(チュートリアルの「影の中に不透明」というのはおそらく誤記と推定)
しかし、1つめはマシンパワーを食う割に効果が薄く、2つめは見た目が悪くなり、3つめはさしたる効果がありません。
結局、試行錯誤の結果、カツラのベースのメッシュを細かくするというのが髪を効果的に増やす手段だと分かりました。おそらく、ポリゴンごとに毛を生やすような構造になっていて、ポリゴンが増えることで毛もより細かく分散して生えるのでしょう。
もう1つ、意外なことにヘアールームの「長さコントロール」のプルダウンの値が影響していました。これを大きくすると、地肌が見えやすくなります。
地肌がどうしても見える場合の対処 §
上記の画像では不要の対策ですが、どうしても僅かに地肌が見えてしまう場合、以下のような手順で対処可能であることを確認しています。
- カツラのベースをほんの僅かだけ頭皮から上に浮かせる
- カツラのベースのマテリアルを、髪の色の暗い色に設定する
ただし、チラリ程度ではなく、盛大に見えている場合は不可です。カツラの境界線がはっきり色違いとして見えてしまうことになるので。
おおまかなやり方の手順 §
以下は上記画像の髪の作り方の概要です。
- ChibiBelの本体を読み込みます
- 頭部をアップにして、グループツールを使って髪を生やすポリゴンだけ選択します
- そこから、小道具を生成します
- 適当なファイル形式で外部に書き出します
- 3Dのモデリングツールでこのデータを読み込み、メッシュを細分化します (上記の例はLightWaveのモデラーで細分化2回)
- その結果をファイルに保存し、Poserで読み込みます
- カツラのペアレントをChibiBelの頭部に設定します
- ヘアールームに行き、新規ヘアーグループを作成し、ガイドヘアーをクリックして髪を生やします
- マテリアルで髪に適当な色を付けます
- 適当に調整してレンダリングします
以上は本当に最低限の手順で、グループを細かく分けたり、スタイリングを活用することで、いろいろなことができるはずです。
表現的にこれで良いのか? §
髪がリアルなのに顔が人形っぽいのはアンバランス過ぎる?
実は、この組み合わせはアクションドールの感覚に近いと感じます。
アニメ顔でソリッドな皮膚、描かれた瞳に、植毛された毛……という構成のドールは確かに存在するし、それの存在は否定されていないと思います。
そういう意味で、この表現は「あり」だと思います。
ただし、扱いには注意が必要ですね。
感想 §
何回途中で投げだそうと思ったか。
やはり、7になってもPoserは無限の泥沼です (笑。
しかし、完全に力尽きる前に最低限の成果は出せたのだから、少しは素直になってきたかな?